ARS Grade 4とは、日本のトレーディングカード鑑定サービス「ARS Grading Service」が付与する数値グレードのひとつです。
ARS公式の鑑定基準では、Grade 4を「表面の大きな摩耗や、大きな傷/汚れがある」状態と説明しています。
プレイヤーやコレクターの間では「ARS Grade 4」を短く「ARS 4」と呼ぶことがあります。
Grade 4は高グレードではありませんが、「偽物」や「価値がない」という意味ではありません。ARSによる真贋確認を経たうえで、カードの保存状態がGrade 4相当と評価された鑑定品です。
この記事では、ARS Grade 4の意味、ARS 4との関係、Grade 3・Grade 5との違い、AUとの違い、センタリングの扱い、相場や購入時の注意点まで初心者向けに分かりやすく解説します。
- ARS Grade 4とは?
- ARS 4とは?ARS Grade 4との関係
- ARS Grade 4はどんな状態?
- ARS Grade 4で見られる可能性がある状態
- ARS Grade 4とGrade 3の違い
- ARS Grade 4とGrade 5の違い
- ARS Grade 4は偽物という意味?
- ARS Grade 4は価値がない?
- ARS Grade 4と未鑑定カードの違い
- ARS Grade 4とAUの違い
- ARS Grade 4とPSA 4は同じ?
- ARSではセンタリングを減点しない
- 印刷エラーがあるとARS Grade 4になる?
- 傷が1つ大きければ必ずGrade 4になる?
- 古いカードではARS Grade 4にも価値がある?
- ARS公式ではグレード別統計を確認できる
- ARS Grade 4のホルダー
- ARS Grade 4の鑑定書
- 鑑定書がなくてもARS Grade 4?
- ARS Grade 4を購入するときの注意点
- ARS Grade 4の相場を見るときのポイント
- ARS Grade 4を鑑定に出す意味はある?
- 鑑定前にカードを加工しない
- オンラインオリパで入手したカードをARS鑑定する場合
- ARS Grade 4という言葉の使い方
- 初心者がARS Grade 4を理解するときのポイント
- ARS Grade 4に関するよくある質問
- まとめ
- 参考・出典
ARS Grade 4とは?
ARS Grade 4は、ARS Grading Serviceがカードの真贋と保存状態を確認したうえで付与する数値グレードです。
ARS公式のグレーディング基準では、Grade 4について「表面の大きな摩耗や、大きな傷/汚れがある」と定義しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式な表記 | Grade 4 |
| 一般的な呼び方 | ARS Grade 4・ARS 4 |
| 公式基準 | 表面の大きな摩耗や、大きな傷・汚れがある状態 |
| 位置づけ | ARSの数値グレードのひとつ |
| 真贋 | ARSによる真贋確認を経てグレード付与 |
ARS 4とは?ARS Grade 4との関係
「ARS 4」は、ARS Grade 4を短く表した呼び方です。
カードショップ、フリマ、オークション、SNSなどでは、次のような表現が使われます。
- ARS Grade 4
- ARS 4
- ARS4
- Grade 4
基本的には同じARSのGrade 4鑑定品を指します。
ただし、「Grade 4」とだけ書かれている場合は、PSA・BGS・CGCなど別の鑑定会社を指している可能性があります。
売買時は、鑑定会社名やホルダー、キャプション、鑑定番号まで確認しましょう。
ARS Grade 4はどんな状態?
Grade 4は、カード表面に大きな摩耗があったり、大きな傷・汚れが確認されたりする状態です。
カードの見た目には明確な使用感や経年劣化が見られる可能性がありますが、具体的なグレードは傷1つだけで機械的に決まるわけではありません。
傷・汚れ・摩耗の大きさや場所、カード全体の保存状態などをARS独自基準で総合的に評価した結果がGrade 4です。
ARS Grade 4で見られる可能性がある状態
Grade 4では、次のような状態が評価へ影響する可能性があります。
- 表面に大きな摩耗がある
- 目立つ大きな擦り傷がある
- 大きな汚れが確認できる
- 角や縁に明確な傷みがある
- カード全体に使用感がある
- 複数の小さなダメージに加えて大きな傷がある
これらは理解しやすくするための一般例です。
実際のGrade 4判定は、ARSによる実物鑑定で決まります。
ARS Grade 4とGrade 3の違い
ARS公式では、Grade 3とGrade 4を次のように区別しています。
| グレード | ARS公式基準 |
|---|---|
| Grade 4 | 表面の大きな摩耗や、大きな傷/汚れがある |
| Grade 3 | 表面の著しい摩耗や、大きな傷/汚れが複数ある |
Grade 4はGrade 3より1段階上です。
Grade 3では「著しい摩耗」や「大きな傷・汚れが複数」と説明されているのに対し、Grade 4では「大きな摩耗」「大きな傷・汚れがある」とされています。
ただし、傷の個数だけでGrade 3・4が決まるわけではありません。
カード全体の状態をARSが総合的に判断します。
ARS Grade 4とGrade 5の違い
Grade 5はGrade 4より1段階上の評価です。
ARS公式では、Grade 5について「表面の目立つ摩耗や、目立つ傷/汚れが複数ある」と説明しています。
| 比較項目 | Grade 4 | Grade 5 |
|---|---|---|
| 公式基準 | 表面の大きな摩耗や、大きな傷・汚れがある | 表面の目立つ摩耗や、目立つ傷・汚れが複数ある |
| 位置づけ | Grade 5より下 | Grade 4より上 |
| 状態の考え方 | より大きなダメージが見られる | 目立つダメージが複数見られる |
Grade 4とGrade 5も、外見だけで境界を正確に判断することは難しい場合があります。
ARS Grade 4は偽物という意味?
いいえ。
Grade 4はカードの保存状態を表す数値グレードです。
ARSでは真贋鑑定を行ったうえで各グレードへランク付けするため、Grade 4だから偽物という意味ではありません。
真正性と状態評価は別と理解することが重要です。
ARS Grade 4は価値がない?
Grade 4だからといって価値がなくなるわけではありません。
カードの市場価値は、グレード以外にも次のような要素で変わります。
- カード自体の希少性
- 発行年代
- レアリティ
- キャラクター人気
- 流通量
- コレクション需要
- 同カードの鑑定枚数
- より高いグレードの流通状況
特にヴィンテージカードや非常に希少なカードでは、Grade 4でも真贋確認済み鑑定品として一定の価値を持つ場合があります。
ARS Grade 4と未鑑定カードの違い
未鑑定カードは、第三者鑑定会社による真贋確認・状態評価を受けていないカードです。
ARS Grade 4は、ARSによる真贋確認と状態評価を受け、Grade 4としてホルダーへ封入された鑑定品です。
| 比較項目 | ARS Grade 4 | 未鑑定カード |
|---|---|---|
| 真贋確認 | ARSによる確認済み | 第三者鑑定なし |
| 状態評価 | Grade 4 | 販売者・所有者などの判断 |
| ホルダー | ARS専用ホルダー | 通常はなし |
| 市場価格 | カード・グレードごとに異なる | カード・状態ごとに異なる |
ARS Grade 4とAUの違い
ARSでは、数値グレードを付けず真贋鑑定のみを行う場合にAU(Authentic)表記があります。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| Grade 4 | 真贋確認後、保存状態をGrade 4と評価 |
| AU | 真贋鑑定のみで数値グレードを付けない |
AUはGrade 4より下のグレードではありません。
そもそも保存状態を1〜10+の数字で評価しない、別の鑑定結果です。
ARS Grade 4とPSA 4は同じ?
同じではありません。
ARSとPSAは別の鑑定会社で、それぞれ独自の鑑定基準を採用しています。
そのため、ARS Grade 4のカードをPSAへ提出して必ずPSA 4になるわけではなく、PSA 4のカードがARSで必ずGrade 4になるとも限りません。
同じ「4」という数字でも、鑑定会社が違えば評価基準も異なると考えましょう。
PSAについては、OripediaのPSAとは?トレカ鑑定で使われる意味を初心者向けに解説も参考にしてください。
ARSではセンタリングを減点しない
ARS Grade 4を理解するときに重要なのが、センタリングの扱いです。
ARS公式の鑑定基準では、鑑定は保存状態のみを評価対象とし、印刷ズレ(センタリング等)は減点対象外と明記されています。
そのため、カードの印刷位置が左右・上下にずれていることだけを理由としてGrade 4になるわけではありません。
この点は、他社グレーディングサービスと比較するときにも注意したいポイントです。
印刷エラーがあるとARS Grade 4になる?
必ずしもそうではありません。
ARSでは、印刷・印字のズレ、誤った名称・イラスト・ホイルなどが確認された場合に「Misprint」などの特記事項を付ける基準があります。
また、センタリング等の印刷ズレは減点対象外です。
製造時の印刷エラーと、使用・保管によって付いた傷・汚れ・摩耗は別の要素として扱われます。
傷が1つ大きければ必ずGrade 4になる?
必ずではありません。
ARS公式のGrade 4説明には「大きな傷/汚れがある」と記載されていますが、実際にはカード全体の保存状態を総合して評価します。
傷の大きさ、場所、摩耗の程度、ほかのダメージとの組み合わせなどによって最終評価は変わる可能性があります。
画像だけでGrade 4と確定することはできません。
古いカードではARS Grade 4にも価値がある?
あります。
古いカードや流通量の少ないカードでは、良好な状態の個体そのものが少ない場合があります。
そのため、Grade 4でも真贋確認済みのARS鑑定品としてコレクション対象になることがあります。
特にヴィンテージカードでは、グレードだけでなく「そのカードがどれだけ希少か」「同じカードの鑑定品がどの程度存在するか」まで確認することが重要です。
ARS公式ではグレード別統計を確認できる
ARS公式の鑑定品検索では、対象カードによって鑑定総数やGrade 1〜10+、AUなどのグレード別統計を確認できます。
Grade 4の鑑定枚数が何枚あるかを確認できる場合もあります。
ただし、鑑定枚数が少ないから必ず高額になるわけではありません。
カード人気、流通量、需要なども合わせて見る必要があります。
ARS Grade 4のホルダー
ARSでグレーディングされたカードは、専用のARSプロテクトホルダーへ封入されます。
ARS公式では、特殊硬質素材と超音波溶着を採用し、カードを保護する構造を案内しています。
ステンレスキャプションにはカード名称・ブランド・年式・レアリティなどが表示され、裏面にはグレード・二次元バーコード・真贋マークなどが記載されます。
Grade 4も通常のARS鑑定品として、この専用ホルダーに封入されます。
ARS Grade 4の鑑定書
ARSでは、鑑定結果を記載した鑑定書をオプションで発行できます。
公式では、Grade 1〜9の鑑定書に銀ホログラムの特殊箔を使用しています。
| グレード | 鑑定書の特殊箔 |
|---|---|
| Grade 10+ | 金箔 |
| Grade 10 | 金ホログラム |
| Grade 1〜9 | 銀ホログラム |
| Grade AU | 銀ホログラム |
そのため、ARS Grade 4の鑑定書はGrade 1〜3・5〜9と同じ銀ホログラム仕様です。
鑑定書がなくてもARS Grade 4?
はい。
鑑定書はオプションなので、鑑定書が付属していなくてもARSホルダー上の鑑定結果がGrade 4であればARS Grade 4です。
中古市場では鑑定書付き・なしの両方があるため、購入前に付属品を確認しましょう。
ARS Grade 4を購入するときの注意点
カードのダメージを確認する
Grade 4は大きな摩耗や大きな傷・汚れがある状態です。
商品画像を確認できる場合は、表面・裏面・四隅・縁など、どこにダメージがあるか確認しましょう。
Grade 3・5と見間違えない
ARS Grade 3・4・5は別々の評価です。
販売タイトルだけで判断せず、実際のARSキャプションに記載されたグレードを確認しましょう。
ホルダーの状態も確認する
カードがGrade 4であることと、二次流通後にホルダーへ付いた傷は別です。
鑑賞目的で購入するなら、ケースの擦り傷・欠けなども確認すると安心です。
他社グレードの相場と混ぜない
PSA 4などとは評価基準が異なります。
価格を調べる場合は、できるだけ同じカード・同じレアリティ・同じARS Grade 4の実売価格を比較しましょう。
ARS Grade 4の相場を見るときのポイント
ARS Grade 4の価格を確認するときは、次の条件をできるだけ合わせます。
- カード名
- カード番号
- レアリティ
- 収録商品
- ARS Grade 4であること
- 鑑定書の有無
- ホルダーの状態
同じカード名でも、別レアリティ・別収録・別鑑定会社では相場が異なる場合があります。
ARS Grade 4を鑑定に出す意味はある?
鑑定の目的は、高いグレードを取得することだけではありません。
希少な古いカードでは、真贋確認、カード保護、長期保管、コレクション管理などを目的として鑑定へ出すことがあります。
結果がGrade 4でも、真正性が確認された鑑定品として保管できることに価値を感じるコレクターもいます。
鑑定前にカードを加工しない
グレードを上げようとして、カード表面を研磨したり、薬剤を使ったり、強いプレスで傷やシワを改善したりすることは避けましょう。
ARSでは、正規発行後に加筆された場合の「Painted」など、人為的な変更に関する特記事項も設けています。
鑑定予定のカードは状態を人為的に変えず、適切に保護して提出することが大切です。
オンラインオリパで入手したカードをARS鑑定する場合
オンラインオリパで入手したカードをARSへ提出する場合は、到着時の状態を最初に確認しましょう。
傷・汚れ・白かけなどがある場合は、写真を残しておくと状態を管理しやすくなります。
その後はスリーブなどで適切に保護し、鑑定まで余計な傷を増やさないように保管しましょう。
オンラインオリパでカードが届くまでの基本的な流れについては、ORIKINGのカード発送・到着までの流れを解説した記事も参考にしてください。
ARS Grade 4という言葉の使い方
トレカの売買・鑑定では、次のように使われます。
- 「ARS 4の鑑定品を購入した」
- 「ヴィンテージカードがGrade 4だった」
- 「Grade 3と4の違いを確認する」
- 「ARS 4でも希少カードなので保管する」
- 「Grade 4の相場を調べる」
このような表現を見かけた場合は、ARS Grading ServiceでGrade 4の状態評価を受けたカードを指していると考えればよいでしょう。
初心者がARS Grade 4を理解するときのポイント
初心者は、次の点を覚えると整理しやすくなります。
- ARS Grade 4はARSの数値グレードのひとつ
- ARS 4は同じ意味の短い呼び方
- 公式基準は「表面の大きな摩耗や、大きな傷・汚れがある」
- Grade 3より上、Grade 5より下
- Grade 4だから偽物という意味ではない
- AUは真贋鑑定のみの別表記
- PSA 4など他社の4とは別基準
特に、「ARS Grade 4=大きな摩耗や傷・汚れがある鑑定品だが、真正性やカードそのものの希少価値とは別の評価」と理解することが重要です。
ARS Grade 4に関するよくある質問
ARS Grade 4とは何ですか?
ARS Grading Serviceの数値グレードのひとつです。
公式では「表面の大きな摩耗や、大きな傷/汚れがある」状態と説明しています。
ARS 4とは同じですか?
はい。
ARS Grade 4を短く「ARS 4」と呼ぶことがあります。
ARS Grade 4は偽物ですか?
いいえ。
Grade 4は保存状態の評価であり、偽物という意味ではありません。
ARS Grade 3との違いは?
Grade 3は「表面の著しい摩耗や、大きな傷/汚れが複数ある」、Grade 4は「表面の大きな摩耗や、大きな傷/汚れがある」とされています。
ARS Grade 5との違いは?
Grade 5は「表面の目立つ摩耗や、目立つ傷/汚れが複数ある」とされ、Grade 4より1段階上です。
ARS Grade 4とPSA 4は同じですか?
同じではありません。
ARSとPSAでは独自のグレーディング基準を採用しています。
センタリングが悪いとARS Grade 4になりますか?
ARS公式では、センタリング等の印刷ズレは減点対象外です。
ARS Grade 4でも価値はありますか?
カードによります。
希少なヴィンテージカードなどでは、Grade 4でも一定の市場価値・コレクション価値を持つ場合があります。
Grade 4でも鑑定書を発行できますか?
ARSでは鑑定書をオプションで発行できます。
Grade 1〜9の鑑定書は銀ホログラム仕様です。
まとめ
ARS Grade 4とは、ARS Grading Serviceが付与する数値グレードのひとつです。
プレイヤーやコレクターの間では「ARS 4」と短く呼ばれることがあります。
ARS公式ではGrade 4を「表面の大きな摩耗や、大きな傷/汚れがある」状態と説明しています。
Grade 3より1段階上、Grade 5より1段階下の評価ですが、傷の個数だけで決まるわけではなく、カード全体の保存状態をARS独自基準で評価した結果です。
また、Grade 4だから偽物・無価値という意味ではありません。
希少カードでは、低めのグレードでも真贋確認済み鑑定品として価値を持つ場合があります。
初心者は、「ARS 4=大きな摩耗や傷・汚れがある状態」「Grade 3より上・Grade 5より下」「他社のGrade 4とは別基準」という3点を覚えておくと理解しやすいでしょう。
