BGS 3とは、Beckett Grading Services(BGS)がトレーディングカードの保存状態を評価する際に付与するグレードのひとつで、「Very Good(ベリーグッド)」に相当します。
BGSでは1〜10のグレーディングスケールを使用し、最終グレードには0.5刻みの評価があります。
BGS 3はBGS 2.5より上、BGS 3.5より下に位置する状態グレードです。
Beckett公式の基準では、角の丸まりや欠け、縁の強いチッピング、非常に軽いシワ、目立つ変色や汚れ、光沢の大幅な低下、軽い擦れやごく小さな裂けなどがVery Good 3の目安として示されています。
ただし、BGS 3だから偽物という意味ではありません。BGS 3はカードの保存状態を表す数値評価であり、カードそのものの希少性や市場価値とは別の情報です。
この記事では、BGS 3の意味、Very Goodとの関係、BGS 2.5・BGS 3.5との違い、センタリング・角・縁・表面などBGSが評価する項目、PSAとの違い、相場や購入時の注意点まで初心者向けに分かりやすく解説します。
- BGS 3とは?
- Very Goodとは?BGS 3との関係
- BGS 3はどんな状態?
- BGS 3で見られる可能性があるダメージ
- BGS 3とBGS 2.5の違い
- BGS 3とBGS 3.5の違い
- BGS 3とBGS 4の違い
- BGSは何を見てグレードを決める?
- Centeringとは?
- Cornersとは?
- Edgesとは?
- Surfaceとは?
- Subgradeとは?
- BGS 3は偽物という意味?
- BGS 3は価値がない?
- 古いカードではBGS 3にも意味がある?
- BGS 3と未鑑定カードの違い
- BGS 3とPSA 3は同じ?
- BGS 3をPSAへ出したらPSA 3になる?
- BGS 3とAuthenticは同じ?
- BGS 3のラベルは何色?
- BGS 3の相場を見るときのポイント
- BGS 3を購入するときの注意点
- BGS 3を売却するときの注意点
- 低グレードでも鑑定に出す意味はある?
- 鑑定前にカードを加工しない
- オンラインオリパで入手したカードをBGSへ出す場合
- BGS 3という言葉の使い方
- 初心者がBGS 3を理解するときのポイント
- BGS 3に関するよくある質問
- まとめ
- 参考・出典
BGS 3とは?
BGS 3は、Beckett Grading Servicesがカード状態を評価した結果として付与する正式な数値グレードです。
Beckett公式の現行グレーディングスケールでは、BGS 3を「Very Good」、略して「VG」と表示しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 表記 | BGS 3 |
| 鑑定サービス | Beckett Grading Services |
| 状態表現 | Very Good(VG) |
| 位置づけ | BGS 2.5より上、BGS 3.5より下 |
| グレード方式 | 1〜10、0.5刻み |
| 主な評価項目 | Centering・Corners・Edges・Surface |
Very Goodとは?BGS 3との関係
Very Goodは、BGS 3に対応する状態表現です。
英語だけを見ると「かなり良い状態」という印象を受けますが、BGSの1〜10スケールでは3は低いグレード帯に位置します。
そのため、「Very Goodと書いてあるから美品」という意味ではありません。
二次流通では、次のような表記を見かけることがあります。
- BGS 3
- BGS3
- BGS 3.0
- BGS Very Good
- BGS VG
- Beckett 3
基本的には、Beckett Grading Servicesで3の状態評価を受けたカードを指します。
BGS 3はどんな状態?
Beckett公式のGrading Scaleでは、Very Good 3についてセンタリング・角・縁・表面ごとの一般的な基準を公開しています。
| 評価項目 | BGS Very Good 3の公式基準概要 |
|---|---|
| Centering | 表面は85/15以上、裏面は100/0以上。Moderate diamond cuttingを許容 |
| Corners | やや丸まった角、目立つノッチ、軽い層の剥離を許容 |
| Edges | 強いノッチ、適度な層の剥離、強いチッピングを許容 |
| Surface | 重い印刷斑点、非常に軽いシワ、目立つ色・フォーカス不良、変色、ワックス汚れ、軽いインク・テープ跡、光沢の大幅な低下、軽い擦れや非常に小さな裂けを許容 |
つまりBGS 3は、カードに明確な使用感やダメージが確認できる状態です。
ただし、Beckett公式もこれらを「一般的なガイドライン」としており、特定の傷が1つあれば必ずBGS 3になるという機械的なルールではありません。
BGS 3で見られる可能性があるダメージ
BGS 3では、次のような状態が見られる可能性があります。
- 角がやや丸まっている
- 角や縁に目立つ欠けがある
- 縁に強いチッピングがある
- 軽い層の剥離がある
- 非常に軽いシワがある
- 表面に目立つ汚れや変色がある
- 光沢が大きく失われている
- 軽いインク跡やテープ跡がある
- 軽い擦れやごく小さな裂けがある
これらは公式基準を初心者向けに整理した例であり、すべてのBGS 3カードが同じ傷み方をしているわけではありません。
BGS 3とBGS 2.5の違い
BGS 3はVery Goodです。
BGSでは0.5刻みの最終グレードを使用するため、そのひとつ下にはBGS 2.5があります。
| 比較項目 | BGS 2.5 | BGS 3 |
|---|---|---|
| 数値 | 2.5 | 3.0 |
| 位置づけ | BGS 3より下 | BGS 2.5より上 |
| 状態の考え方 | 2と3の中間評価 | Very Good |
Beckett公式では、半点グレードは一般に上下のグレード双方の特徴を持つと説明しています。
BGS 3とBGS 3.5の違い
BGS 3.5は、BGS 3より0.5ポイント上の正式な半点グレードです。
| 比較項目 | BGS 3 | BGS 3.5 |
|---|---|---|
| 数値 | 3.0 | 3.5 |
| 位置づけ | BGS 3.5より下 | BGS 3より上 |
| 状態の考え方 | Very Good | 3と4の中間評価 |
写真だけで3と3.5を正確に見分けることは難しい場合があります。
BGS 3とBGS 4の違い
BGS 4は、Beckett公式で「Very Good/Excellent(VG-EX)」に相当します。
BGS 3より1ポイント上で、角・縁・表面などにダメージがあっても、BGS 3より上位の状態として評価されたカードです。
ただし、BGS 3と4の違いも単純な傷の個数だけで決まるものではありません。
BGSは何を見てグレードを決める?
Beckett公式では、カードを主に次の4つの項目から評価すると説明しています。
- Centering(センタリング)
- Corners(角)
- Edges(縁)
- Surface(表面)
これらの項目を確認し、カード全体の最終グレードが決まります。
Centeringとは?
Centeringは、カードの印刷位置がどれだけ中央に整っているかを見る項目です。
Beckett公式のBGS 3基準では、表面は85/15以上、裏面は100/0以上を目安としています。
Moderate diamond cuttingも許容されるため、印刷位置の偏りがかなり大きいカードでも、ほかの状態を含めてBGS 3になる可能性があります。
Cornersとは?
Cornersはカードの四隅の状態です。
BGS 3では、やや丸まった角、目立つノッチ、軽い層の剥離などが公式基準に含まれます。
Edgesとは?
Edgesはカードの縁・側面の状態です。
BGS 3では、強いノッチ、適度な層の剥離、強いチッピングなどが許容される低い評価帯です。
Surfaceとは?
Surfaceはカード表面の状態です。
BGS 3では、重い印刷斑点、非常に軽いシワ、目立つ色やフォーカス不良、変色、ワックス汚れ、軽いインク・テープ跡、光沢の大幅な低下、軽い擦れやごく小さな裂けなどが公式基準に含まれます。
Subgradeとは?
BGSでは、Centering・Corners・Edges・Surfaceという4項目を個別に評価します。
これらの個別評価をSubgrade(サブグレード)と呼びます。
Beckett公式では、最終グレードは4つのサブグレードの単純平均ではなく、特に低い項目が強く影響する仕組みだと説明しています。
そのため、1項目だけ大きく状態が悪い場合でも、カード全体の最終グレードを大きく下げる可能性があります。
BGS 3は偽物という意味?
いいえ。
BGS 3はカードの保存状態を示すグレードです。
Beckettの現行公式案内では、通常のカードグレーディングに真正性確認が含まれ、グレーディング前にトリミング・ドクタリング・改変なども確認すると説明されています。
そのため、「グレードが低い=偽物」という考え方は誤りです。
BGS 3は価値がない?
価値がないとは限りません。
カードの市場価値は状態グレードだけで決まらず、次のような要素でも変わります。
- カード自体の希少性
- 発行年代
- キャラクター・選手人気
- レアリティ
- 現存数
- 市場需要
- 高グレード個体の少なさ
非常に希少なヴィンテージカードでは、BGS 3でも高い市場価値やコレクション価値を持つ場合があります。
古いカードではBGS 3にも意味がある?
あります。
古いカードでは、長期間の保管や使用によって高い状態を維持した個体自体が少なくなる場合があります。
そのため、低グレードでも第三者鑑定済みの希少個体として収集対象になることがあります。
BGS 3と未鑑定カードの違い
| 比較項目 | BGS 3 | 未鑑定カード |
|---|---|---|
| 第三者評価 | BGSによる評価あり | なし |
| 状態グレード | 3 Very Good | 販売者・所有者などの判断 |
| 真正性確認 | BGSの通常グレーディング工程に含まれる | 通常は第三者確認なし |
| ホルダー | BGS鑑定ホルダー | 通常はなし |
未鑑定品の「傷あり」「状態悪」などは販売者によって基準が異なります。
BGS 3はBeckettの基準で状態が数値化された鑑定品です。
BGS 3とPSA 3は同じ?
同じではありません。
BGSとPSAは別の鑑定会社で、それぞれ独自のグレーディング基準を採用しています。
PSAにも3という数値グレードがありますが、BGS 3と完全に同一の基準ではありません。
そのため、BGS 3をPSA 3へ単純換算することはできません。
PSAについて詳しくは、OripediaのPSAとは?トレカで使われる意味を初心者向けに解説も参考にしてください。
BGS 3をPSAへ出したらPSA 3になる?
保証されません。
別の鑑定会社へ提出した場合、その会社独自の基準であらためて評価されます。
BGS 3だったカードがPSAでも3になるとは限りません。
BGS 3とAuthenticは同じ?
同じではありません。
BGS 3はカード状態を数値で評価したグレードです。
Authenticは一般に、カードが本物であることを示し、数値による状態グレードを付けない認証に使われる言葉です。
低い状態グレードと、真贋のみの認証は別のものです。
BGS 3のラベルは何色?
Beckettは現在、新しいラベル体系としてPerfect Pristine 10をBlack、Pristine 10とGem Mint 9.5をGold、それ以外のグレードをSilverと公式グレーディングページで案内しています。
したがって、現行ラベル体系ではBGS 3はSilverの範囲です。
ただし、過去のラベルデザインや旧ホルダーが二次流通しているため、古いBGS 3鑑定品では現在と異なるラベル外観が見られる場合があります。
BGS 3の相場を見るときのポイント
BGS 3の市場価格を確認するときは、次の条件をできるだけ揃えましょう。
- カード名
- カード番号
- 発行年
- 収録商品
- レアリティ
- BGS 3であること
- 鑑定番号
- ホルダーの状態
- 実際の成約価格
BGS 2.5・3.5やPSA 3など、別グレード・別会社の価格を混ぜると正確な相場を判断しにくくなります。
BGS 3を購入するときの注意点
ダメージを画像で確認する
BGS 3はVery Goodですが、BGSスケール上では低い状態グレードです。
表面・裏面・四隅・縁・シワ・汚れ・擦れなどを確認しましょう。
BGS 2.5や3.5と見間違えない
BGSでは0.5刻みの正式グレードがあります。
出品タイトルだけでなく、ラベルの数値も確認しましょう。
カードそのものの希少性を見る
低グレードでも希少カードなら高額になる場合があります。
鑑定番号を確認する
高額品では、Beckettの認証情報とカード名・カード番号などが一致しているか確認しましょう。
ホルダーの傷も確認する
BGS 3という数値はカード状態の評価です。
鑑定後にホルダーへ付いた擦り傷や欠けとは別なので、ケース状態も確認すると安心です。
BGS 3を売却するときの注意点
売却時は「BGS 3」「Very Good」など、実際のグレードが分かるように記載しましょう。
「BGS鑑定済み」とだけ記載すると、購入者が高グレード品と誤解する可能性があります。
大きな傷やシワが見える場合は、カードの状態写真も掲載すると取引上の誤解を減らせます。
低グレードでも鑑定に出す意味はある?
鑑定は高グレードを取得するためだけに利用されるものではありません。
ヴィンテージカードや希少カードでは、第三者による状態評価、真正性確認、ホルダー保護、コレクション管理などを目的として鑑定へ出す場合があります。
結果がBGS 3でも、カード自体の希少性が高ければ鑑定品として意味を持つ場合があります。
鑑定前にカードを加工しない
グレードを上げる目的で、研磨・トリミング・塗り直し・強いプレスなどでカードを人為的に変えることは避けましょう。
Beckettの現行案内では、通常グレーディングの前にトリミング・ドクタリング・改変を確認するとしています。
カード本来の状態を保ったまま提出することが重要です。
オンラインオリパで入手したカードをBGSへ出す場合
オンラインオリパでヴィンテージカードや希少カードを入手し、BGSへ鑑定を依頼する場合は、到着時点の状態を確認しましょう。
表面・裏面・四隅・縁を写真に残し、その後は余計な傷を増やさないよう適切に保護します。
オンラインオリパでカードが届くまでの基本的な流れについては、ORIKINGのカード発送・到着までの流れを解説した記事も参考にしてください。
BGS 3という言葉の使い方
- 「このヴィンテージカードはBGS 3です」
- 「BGS 3 Very Goodの相場を確認する」
- 「BGS 2.5と3の違いを調べる」
- 「BGS 3と3.5を比較する」
- 「低グレードだが希少なのでコレクションする」
初心者がBGS 3を理解するときのポイント
- BGS 3はBeckett Grading Servicesの正式な状態グレード
- 状態表現はVery Good(VG)
- BGS 2.5より上、BGS 3.5より下
- センタリング・角・縁・表面を評価する
- BGSスケールでは低い状態評価
- BGS 3だから偽物という意味ではない
- PSA 3とは別会社・別基準
特に、「BGS 3=Very Good」「BGS 2.5と3.5の間」「PSA 3とは別基準」という3点を覚えておくと理解しやすいでしょう。
BGS 3に関するよくある質問
BGS 3とは何ですか?
Beckett Grading Servicesが付与するカード状態のグレードのひとつで、Very Good(VG)に相当します。
BGS 3は状態が良いという意味ですか?
名称はVery Goodですが、BGSの1〜10スケールでは低い状態グレードに位置します。
BGS 3の下は何ですか?
BGS 2.5です。
BGS 3の上は何ですか?
BGS 3.5です。
BGS 3は偽物ですか?
いいえ。BGS 3は保存状態を表す数値グレードです。
BGS 3とPSA 3は同じですか?
同じではありません。BGSとPSAでは独自のグレーディング基準を採用しています。
BGS 3のラベルは何色ですか?
Beckettの現行公式ラベル体系では、BGS 3はSilverの範囲です。旧ラベルの鑑定品では外観が異なる場合があります。
BGS 3でも価値はありますか?
カードによります。希少なヴィンテージカードでは、BGS 3でも市場価値・コレクション価値を持つ場合があります。
まとめ
BGS 3とは、Beckett Grading Servicesがカード状態を評価する際に付与する正式なグレードのひとつで、Very Good(VG)に相当します。
Beckett公式では、やや丸まった角、強い縁のチッピング、非常に軽いシワ、目立つ変色・汚れ、光沢の大幅な低下、軽い擦れや非常に小さな裂けなどをVery Good 3の一般的な基準として示しています。
BGS 3はBGS 2.5より上、BGS 3.5より下です。
ただし、BGS 3は偽物という意味ではなく、カードの保存状態を示す数値評価です。
また、ヴィンテージカードや希少カードでは、低グレードでもカードそのものに高い価値が残る場合があります。
初心者は、「BGS 3=Very Good」「BGS 2.5と3.5の間」「PSA 3とは別基準」という3点から覚えると理解しやすいでしょう。
