ARS Grade AUとは、日本のトレーディングカード鑑定サービス「ARS Grading Service」で使われる「AU(Authentic)」表記を指す言葉です。
ARS公式の鑑定基準では、真贋鑑定のみの場合は「AU(Authentic)」表記となり、数値グレードは付与されないと説明しています。
そのため、ARS AUはGrade 1より低い評価でも、Grade 10より高い評価でもありません。
カードが本物であることを確認する「真贋鑑定」の結果であり、カード状態を1〜10+の数字で評価するグレーディングとは別の扱いです。
プレイヤーやコレクターの間では「ARS Grade AU」「ARS AU」「AU鑑定」などと呼ばれることがあります。
この記事では、ARS Grade AUの意味、ARS AUとの関係、Authenticの意味、数値グレードとの違い、ミニマムグレードとの関係、購入・売却時の注意点まで初心者向けに分かりやすく解説します。
- ARS Grade AUとは?
- ARS AUとは?ARS Grade AUとの関係
- Authenticとは?
- ARS AUは数値グレードではない
- ARS AUは状態が悪いカードという意味?
- ARS AUは偽物という意味?
- ARS AUとGrade 1の違い
- ARS AUとGrade 10の違い
- ARS AUとGrade 10+の違い
- なぜARS AUを選ぶの?
- ミニマムグレードとARS AUの関係
- ミニマムグレードでAUになったカードの元グレードは分かる?
- ARS AUとPSA Authenticは同じ?
- ARS AUとAuthentic Alteredは同じ?
- ARS AUとAlteredを混同しない
- ARS AUではセンタリングを評価する?
- ARS AUのホルダー
- ARS Grade AUの鑑定書
- 鑑定書がなくてもARS AU?
- ARS AUは高額になる?
- ARS AUの相場を見るときのポイント
- ARS AUを購入するときの注意点
- ARS AUを売却するときの注意点
- オンラインオリパで入手したカードをARS AUで鑑定する場合
- ARS Grade AUという言葉の使い方
- 初心者がARS Grade AUを理解するときのポイント
- ARS Grade AUに関するよくある質問
- まとめ
- 参考・出典
ARS Grade AUとは?
ARS Grade AUは、ARS Grading ServiceにおけるAU(Authentic)の鑑定結果を指します。
ARS公式では、真贋鑑定のみを行う場合に「AU(Authentic)」表記となり、Grade 1〜10+のような数値グレードは付与されないとしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式な表記 | AU(Authentic) |
| 一般的な呼び方 | ARS Grade AU・ARS AU・AU鑑定 |
| 意味 | 真贋鑑定のみ |
| 数値グレード | 付与されない |
| 主な目的 | カードが真正なものかを確認する |
ARS AUとは?ARS Grade AUとの関係
「ARS AU」は、ARSのAU(Authentic)鑑定品を短く表した呼び方です。
二次流通やSNSなどでは、次のような表現が使われることがあります。
- ARS Grade AU
- ARS AU
- AU鑑定
- Grade AU
- Authentic
いずれもARSのAU鑑定品を指して使われる場合があります。
ただし、ARS公式の鑑定基準では「AU(Authentic)」と表記しており、数値グレードを付与しない真贋鑑定であることが重要です。
Authenticとは?
Authenticは英語で「真正な」「本物の」といった意味を持つ言葉です。
ARSにおけるAUは、カードの真正性を確認するための真贋鑑定です。
カードの保存状態を数値化するGrade 1〜10+とは目的が異なり、AUは「このカードがどれだけきれいか」を数字で示すものではありません。
ARS AUは数値グレードではない
ARS AUを理解するときに最も重要なのが、この点です。
AUはGrade 1・5・9・10などの数値評価とは別です。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| Grade 1〜10+ | 真贋確認に加えてカードの保存状態を数値評価 |
| AU(Authentic) | 真贋鑑定のみで数値グレードなし |
そのため、「AUはGrade 1より下」ではありません。
そもそも評価軸が異なります。
ARS AUは状態が悪いカードという意味?
必ずしもそうではありません。
AUはカード状態の良し悪しを数値で評価した結果ではなく、真贋鑑定のみを行った結果です。
そのため、見た目が非常にきれいなカードでも、依頼内容が真贋鑑定のみであればAU表記になることがあります。
逆に、傷や汚れの多いカードであっても、真贋鑑定のみを行えばAU表記になります。
AUからカード状態を推測することはできません。
ARS AUは偽物という意味?
いいえ。むしろ逆です。
ARS AUは「Authentic」の表記であり、ARSの真贋鑑定を受けた真正なカードとして扱われる鑑定結果です。
ただし、AUはカード状態を数値評価していないため、「本物で状態も完璧」という意味ではありません。
「本物であること」と「状態が良いこと」は別と考えましょう。
ARS AUとGrade 1の違い
ARS Grade 1は、ARSの数値グレードで最も低い段階です。
一方、AUは数値グレードそのものではありません。
| 比較項目 | AU | Grade 1 |
|---|---|---|
| 真贋確認 | あり | あり |
| 状態の数値評価 | なし | あり |
| 意味 | Authentic・真贋鑑定のみ | 見栄えに著しく影響する傷・汚れがある状態 |
| 上下関係 | AUはGrade 1より下という意味ではない | |
ARS AUとGrade 10の違い
Grade 10は、カードの真贋確認に加えて保存状態が非常に高く評価された数値グレードです。
ARS公式ではGrade 10(+)を「完璧、または完璧に非常に近い」とし、完璧な状態のみ10+表記になるとしています。
一方、AUには保存状態の数値評価がありません。
そのため、AUとGrade 10を「どちらが上か」という形で比較することはできません。
ARS AUとGrade 10+の違い
Grade 10+はARSの最上位の数値グレードです。
完璧な保存状態と評価されたカードに付与されます。
AUは真贋鑑定のみなので、カード状態が10+相当かどうかはAU表記からは分かりません。
「AUだから10+より下」ではなく、「状態を数値評価していない」という違いです。
なぜARS AUを選ぶの?
カード状態の点数よりも、真正性の確認を重視したい場合にAUが利用されます。
たとえば、次のようなカードで真贋鑑定のみを希望するケースが考えられます。
- 非常に古いカード
- 希少性が高く、状態より本物であることを重視したいカード
- 数値グレードを付けずにコレクションしたいカード
- カードの真正性を第三者鑑定で確認したい場合
ただし、どの鑑定方式を選ぶかはカードの目的・価値・状態によって異なります。
ミニマムグレードとARS AUの関係
ARSでは「ミニマムグレード」という仕組みがあります。
ARS公式では、指定したグレードを下回る鑑定結果になった場合に、次のいずれかを選択できると案内しています。
- ホルダーへ封入せずカード状態で返却
- 真贋鑑定のみのAUとしてホルダーへ封入
たとえば「Grade 9以上なら数値グレードで封入し、それ未満ならAUとして封入」といった選択ができる仕組みです。
この場合も、AUは「低いグレードをAUに置き換えた数字」ではなく、数値評価を表示せず真贋鑑定のみとして封入する結果です。
ミニマムグレードでAUになったカードの元グレードは分かる?
AU表記自体から、カードが本来Grade 5・7・8などのどの数値評価だったかを判断することはできません。
AUは数値グレードを表示しない鑑定結果だからです。
二次流通でAU鑑定品を購入するときも、AUラベルだけから状態グレードを推測しないようにしましょう。
ARS AUとPSA Authenticは同じ?
完全に同じではありません。
ARSとPSAは別の鑑定会社で、それぞれ独自のサービス体系・鑑定基準・表記を採用しています。
どちらも「Authentic」という言葉を使う場合がありますが、サービスの条件や鑑定方法が同一という意味ではありません。
PSAについては、OripediaのPSAとは?トレカ鑑定で使われる意味を初心者向けに解説も参考にしてください。
ARS AUとAuthentic Alteredは同じ?
同じではありません。
「Authentic Altered」は、他社鑑定などで改変がある本物のカードを示す表現として使われることがあります。
ARS AUは、ARSにおける真贋鑑定のみの「Authentic」表記です。
AUだからカードに改変がある、修復されている、加工されているという意味ではありません。
ARS AUとAlteredを混同しない
「AU=改変カード」という理解も誤りです。
ARSでは、加筆などが確認されたカードに「Painted」、インクやペイントによる修繕・補修・加筆が認められる場合に「Inked」など、特記事項の基準を設けています。
たとえば、ARS公式では「Painted」が付くカードはAU表記のみになるとしています。
しかし、すべてのAUカードにPaintedや改変があるわけではありません。
AUの基本的な意味はあくまで「真贋鑑定のみ」です。
ARS AUではセンタリングを評価する?
AUは保存状態の数値グレーディングを行わないため、Grade 1〜10+のような状態評価は付与されません。
なお、ARSの通常グレーディング基準では、印刷ズレ(センタリング等)は減点対象外とされています。
センタリングを理由に「AUになった」と考えるのは適切ではありません。
ARS AUのホルダー
ARSのAU鑑定品も、専用のARSプロテクトホルダーへ封入されます。
ARS公式の製品紹介では、キャプション裏面について「グレーディング版」と「真贋鑑定(AU)版」が案内されています。
ステンレスキャプションにはカード情報が表示され、二次元バーコードや真贋マーク、偽造防止のホログラムレーザー刻印などが採用されています。
ARS Grade AUの鑑定書
ARSでは、AU鑑定品についてもオプションで鑑定書を発行できます。
ARS公式の鑑定書案内では、Grade AUの鑑定書は銀ホログラム仕様です。
| グレード | 鑑定書の特殊箔 |
|---|---|
| Grade 10+ | 金箔 |
| Grade 10 | 金ホログラム |
| Grade 1〜9 | 銀ホログラム |
| Grade AU | 銀ホログラム |
鑑定書がなくてもARS AU?
はい。
鑑定書はオプションです。
ARSホルダーの鑑定結果がAUであれば、鑑定書が付属していなくてもARS AU鑑定品です。
二次流通で購入する場合は、鑑定書の有無を商品説明で確認しましょう。
ARS AUは高額になる?
AUだから高額、または安価になると一律には言えません。
カードの市場価格は、主に次のような要素で決まります。
- カードそのものの希少性
- 発行年代
- レアリティ
- キャラクター人気
- 流通量
- 市場需要
- ARS鑑定品としての流通量
- カード自体の見た目の状態
非常に希少なカードでは、数値グレードがなくても「真正性が確認されたARS AU鑑定品」であることに価値を感じるコレクターがいる場合があります。
ARS AUの相場を見るときのポイント
ARS AU鑑定品の価格を調べる場合は、できるだけ同じ条件の取引を比較します。
- カード名
- カード番号
- レアリティ
- 収録商品
- ARS AUであること
- 鑑定書の有無
- ホルダーの状態
- カード自体の見た目の状態
特にAUには数値グレードがないため、同じAUでもカードの見た目の状態には差がある可能性があります。
売買時はラベルだけではなく、カードそのものの画像も確認することが重要です。
ARS AUを購入するときの注意点
数値グレードだと思わない
「Grade AU」という表現を見ても、Grade 1〜10+のような状態ランクではありません。
AUは真贋鑑定のみです。
カード状態を画像で確認する
AUからカード状態の良し悪しは判断できません。
表面・裏面・角・縁などを商品画像で確認しましょう。
特記事項も確認する
ARSでは、カードによってMisprint、Painted、Inkedなどの特記事項が付く場合があります。
AU鑑定品を購入するときは、キャプションや鑑定情報に特記事項がないか確認すると安心です。
他社のAuthenticと混同しない
PSAなど他社にもAuthentic系の表記がありますが、ARS AUと同じサービス条件とは限りません。
ARS AUを売却するときの注意点
売却時は、「ARS AU」「Authentic」「真贋鑑定のみ」など、数値グレードが付いていないことを分かりやすく記載すると誤解を防ぎやすくなります。
「ARS鑑定済み」という説明だけでは、購入者がGrade 1〜10+の数値グレード付きだと誤解する可能性があります。
カードの傷・汚れなども分かる範囲で説明すると、より透明性の高い取引につながります。
オンラインオリパで入手したカードをARS AUで鑑定する場合
オンラインオリパで希少カードを入手し、状態点数よりも真正性を確認したい場合に、ARSの真贋鑑定を検討する考え方もあります。
カードが到着したら、表面・裏面・四隅・縁などを確認し、写真を残したうえで適切に保護しましょう。
オンラインオリパでカードが届くまでの基本的な流れについては、ORIKINGのカード発送・到着までの流れを解説した記事も参考にしてください。
ARS Grade AUという言葉の使い方
トレカの売買・鑑定では、次のように使われます。
- 「ARS AUで真贋鑑定した」
- 「数値グレードではなくAUを選んだ」
- 「ミニマムグレード未達ならAU封入を指定した」
- 「ARS AUのヴィンテージカードを購入した」
- 「AUなのでカード状態は画像で確認する」
このような表現を見かけた場合は、ARSで真贋鑑定のみを受け、Authenticとしてホルダーへ封入されたカードを指していると考えると分かりやすいでしょう。
初心者がARS Grade AUを理解するときのポイント
- ARS AUは「Authentic」の略
- 真贋鑑定のみで数値グレードは付かない
- Grade 1より下という意味ではない
- AUからカード状態の良し悪しは判断できない
- ミニマムグレード未達時にAU封入を選べる場合がある
- PSAなど他社のAuthenticとはサービス基準が異なる
- AUだから改変カードという意味ではない
特に、「ARS AU=本物であることを確認する真贋鑑定」「数値による状態評価は付かない」という2点を覚えておくと理解しやすいでしょう。
ARS Grade AUに関するよくある質問
ARS Grade AUとは何ですか?
ARS Grading Serviceで真贋鑑定のみを行った場合に使われるAU(Authentic)表記です。
数値グレードは付与されません。
ARS AUとは同じですか?
はい。
ARS Grade AUを「ARS AU」と短く呼ぶことがあります。
AUは何の略ですか?
ARS公式では「AU(Authentic)」と表記しています。
ARS AUはGrade 1より低いですか?
いいえ。
AUは数値グレードではないため、Grade 1〜10+との上下関係はありません。
ARS AUは偽物ですか?
いいえ。
AUはAuthentic、つまり真贋鑑定を行った真正なカードを示す表記です。
ARS AUなら状態は良いですか?
AUだけでは判断できません。
保存状態の数値評価を行わないため、実際のカード状態は画像や実物で確認する必要があります。
ミニマムグレード未達でもAUにできますか?
ARS公式では、指定グレードを下回った場合に「封入なし返却」または「AUとして封入」を選択できると案内しています。
ARS AUには鑑定書を付けられますか?
はい。
ARSではAU鑑定品にもオプションで鑑定書を発行でき、Grade AUの鑑定書は銀ホログラム仕様です。
AUならカードに改変がありますか?
いいえ。
AUの基本的な意味は真贋鑑定のみです。改変や加筆などがある場合には別途特記事項が付く場合があります。
まとめ
ARS Grade AUとは、ARS Grading ServiceにおけるAU(Authentic)の鑑定結果を指します。
ARS公式では、真贋鑑定のみの場合にAU表記となり、Grade 1〜10+のような数値グレードは付与されないと説明しています。
そのため、AUはGrade 1より下でも、Grade 10より上でもありません。
カード状態の数値評価ではなく、真正性を確認するための別の鑑定結果です。
また、ミニマムグレードを設定した場合、指定グレードを下回ったカードをAUとしてホルダーへ封入する選択肢もあります。
初心者は、「ARS AU=Authentic」「真贋鑑定のみ」「数値グレードなし」という3点を覚えておくと理解しやすいでしょう。
