ARS Grade 1とは、日本のトレーディングカード鑑定サービス「ARS Grading Service」が付与する数値グレードのうち、最も低い段階に位置する状態評価です。
ARS公式の鑑定基準では、Grade 1を「見栄えに著しく影響を及ぼす傷/汚れがある」状態と説明しています。
プレイヤーやコレクターの間では「ARS Grade 1」を短く「ARS 1」と呼ぶことがあります。
ただし、Grade 1は「偽物」「価値がない」という意味ではありません。ARSで真贋確認を受けたうえで、保存状態がGrade 1相当と評価されたカードです。
また、ARSではセンタリングなどの印刷ズレを減点対象外としているため、他社のGrade 1・PSA 1などと同じ基準ではありません。
この記事では、ARS Grade 1の意味、ARS 1との関係、Grade 2との違い、AUとの違い、価格やコレクション上の考え方、購入時の注意点まで初心者向けに分かりやすく解説します。
- ARS Grade 1とは?
- ARS 1とは?ARS Grade 1との関係
- ARS Grade 1はどんな状態?
- ARS Grade 1とGrade 2の違い
- ARS Grade 1は偽物という意味?
- ARS Grade 1は価値がない?
- ARS Grade 1と未鑑定カードの違い
- ARS Grade 1とAUの違い
- ARS Grade 1とPSA 1は同じ?
- ARSではセンタリングを減点しない
- 印刷エラーがあるとGrade 1になる?
- 傷が多ければ必ずARS 1になる?
- 古いカードではARS Grade 1にも意味がある?
- ARS Grade 1のホルダー
- ARS Grade 1の鑑定書
- 鑑定書がなくてもARS Grade 1?
- ARS Grade 1を購入するときの注意点
- ARS Grade 1の相場を見るときのポイント
- ARS Grade 1を狙って鑑定に出すことはある?
- オンラインオリパで入手したカードをARS鑑定する場合
- ARS Grade 1という言葉の使い方
- 初心者がARS Grade 1を理解するときのポイント
- ARS Grade 1に関するよくある質問
- まとめ
- 参考・出典
ARS Grade 1とは?
ARS Grade 1は、ARS Grading Serviceがカードの真贋と保存状態を確認したうえで付与する数値グレードのひとつです。
ARS公式では、Grade 1について「見栄えに著しく影響を及ぼす傷/汚れがある」としています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式な表記 | Grade 1 |
| 一般的な呼び方 | ARS Grade 1・ARS 1 |
| 位置づけ | ARSの数値グレードで最も低い段階 |
| 公式基準 | 見栄えに著しく影響を及ぼす傷・汚れがある状態 |
| 真贋 | ARSの真贋鑑定を経たうえでグレード付与 |
ARS 1とは?ARS Grade 1との関係
「ARS 1」は、ARS Grade 1を短く表した呼び方です。
カードショップ、フリマ、オークション、SNSなどでは次のような表現が使われます。
- ARS Grade 1
- ARS 1
- ARS1
- Grade 1
基本的には同じARSのGrade 1鑑定品を指しています。
ただし、「Grade 1」とだけ書かれている場合は、ARS以外の鑑定会社を指している可能性もあります。
売買時は鑑定会社名・ホルダー・キャプション・鑑定番号まで確認すると安全です。
ARS Grade 1はどんな状態?
Grade 1は、カードの見栄えへ大きく影響する傷や汚れが確認される状態です。
実際のカードでは、傷や汚れの出方が1枚ずつ異なるため、「この傷が1つあれば必ずGrade 1」と単純に決まるわけではありません。
たとえば、次のような状態が総合評価へ影響する可能性があります。
- 大きな擦り傷
- 目立つ表面摩耗
- 強い汚れ
- 角や縁の大きな傷み
- 複数箇所に見られる大きなダメージ
- カード全体の見栄えを大きく損なう劣化
最終的なグレードは、ARS独自基準に基づいて鑑定技師が判断します。
ARS Grade 1とGrade 2の違い
ARS公式では、Grade 2を「見栄えに影響を及ぼす傷/汚れがある」、Grade 1を「見栄えに著しく影響を及ぼす傷/汚れがある」としています。
| 比較項目 | Grade 1 | Grade 2 |
|---|---|---|
| 公式基準 | 見栄えに著しく影響を及ぼす傷・汚れ | 見栄えに影響を及ぼす傷・汚れ |
| 位置づけ | 数値グレードの最下段 | Grade 1より1段階上 |
| 状態 | より大きな見栄えへの影響 | 見栄えへの影響がある状態 |
Grade 1とGrade 2の境界を外見だけで正確に判断するのは難しく、実際の評価はARSの鑑定結果で決まります。
ARS Grade 1は偽物という意味?
いいえ。
Grade 1はカードの保存状態を表す数値グレードです。
ARSでは真贋鑑定を行ったうえで保存状態を評価するため、Grade 1だから偽物という意味ではありません。
「本物かどうか」と「状態がどの程度良いか」は別の評価です。
ARS Grade 1は価値がない?
Grade 1だからといって価値がなくなるわけではありません。
市場価値は、グレード以外にも次の要素で決まります。
- カード自体の希少性
- 発行年代
- キャラクター人気
- レアリティ
- 流通量
- コレクション需要
- 鑑定済み個体数
- 同カードの高グレード品の流通状況
非常に希少な古いカードでは、Grade 1でも「本物であること」「ARSホルダーに封入されていること」に価値を感じるコレクターがいる場合があります。
一方、比較的新しく流通量の多いカードでは、Grade 1の市場評価が低くなることもあります。
ARS Grade 1と未鑑定カードの違い
未鑑定カードは、第三者鑑定会社による真贋確認・状態評価を受けていないカードです。
ARS Grade 1は、状態評価自体は低いものの、ARSによる真贋確認とグレーディングを受けた鑑定品です。
| 比較項目 | ARS Grade 1 | 未鑑定カード |
|---|---|---|
| 真贋確認 | ARSによる確認済み | 第三者鑑定なし |
| 状態評価 | Grade 1 | 販売者・所有者の判断による |
| ホルダー | ARS専用ホルダーに封入 | 通常はなし |
| 市場価格 | カードごとに異なる | カードごとに異なる |
ARS Grade 1とAUの違い
ARSでは、数値グレードを付けず真贋鑑定のみを行う場合に「AU(Authentic)」表記があります。
Grade 1とAUは意味が異なります。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| Grade 1 | 真贋確認後、保存状態をGrade 1と評価 |
| AU | 真贋鑑定のみで数値グレードを付けない |
AUは「Grade 1より下」という意味ではありません。
数値による状態評価を行わず、真正性のみを証明する別の扱いです。
ARS Grade 1とPSA 1は同じ?
同じではありません。
ARSとPSAは別の鑑定会社で、グレーディング基準も異なります。
同じ「1」という数字でも、各社がどの状態を1と評価するかは異なるため、ARS Grade 1とPSA 1を完全に同じ状態として扱うことはできません。
他社鑑定品と比較するときは、数字だけではなく、それぞれの公式基準を確認することが重要です。
PSAについては、OripediaのPSAとは?トレカ鑑定で使われる意味を初心者向けに解説も参考にしてください。
ARSではセンタリングを減点しない
ARS公式の鑑定基準では、印刷ズレ(センタリング等)は減点対象外と明記されています。
そのため、Grade 1だからといって「センタリングが大きくずれているからGrade 1になった」とは限りません。
ARSは保存状態を評価対象としており、傷・汚れ・摩耗などの状態を独自基準で確認します。
この点もPSAなど他社グレーディングとの大きな違いのひとつです。
印刷エラーがあるとGrade 1になる?
必ずしもそうではありません。
ARS公式では、印刷・印字のズレや誤った名称・イラスト・ホイルなどが確認された場合に「Misprint」などの特記事項を付ける基準があります。
また、印刷ズレ(センタリング等)は減点対象外です。
製造時のエラーと、後から付いた傷・汚れは別の要素として扱われるため、「エラーカード=Grade 1」とは限りません。
傷が多ければ必ずARS 1になる?
必ずではありません。
Grade 1はカード全体の状態をARS基準で総合的に判断した結果です。
傷の数だけでなく、傷の大きさ・場所・見栄えへの影響、汚れ、摩耗など複数の要素が関係します。
画像だけでグレードを確定することはできず、最終的にはARSの鑑定結果を確認する必要があります。
古いカードではARS Grade 1にも意味がある?
あります。
古いカードや発行枚数の少ないカードでは、状態が悪くても現存していること自体に希少性がある場合があります。
そのようなカードでは、Grade 1でも真贋確認済みの鑑定品としてコレクション対象になることがあります。
また、低グレードを意図的に集めるコレクターや、「同じカードをGrade 1から10までそろえる」といった楽しみ方もあります。
ARS Grade 1のホルダー
ARSでグレーディングされたカードは、専用のARSプロテクトホルダーへ封入されます。
ARS公式では、独自の超音波溶着によってカードを保護し、ステンレスキャプションにはカード情報やグレードなどを表示すると案内しています。
Grade 1であっても、通常のARS鑑定品としてホルダーへ封入されます。
ARS Grade 1の鑑定書
ARSでは、鑑定結果を証明する鑑定書をオプションで発行できます。
公式では、Grade 1〜9の鑑定書に銀ホログラムの特殊箔を使用すると案内しています。
| グレード | 鑑定書の特殊箔 |
|---|---|
| Grade 10+ | 金箔 |
| Grade 10 | 金ホログラム |
| Grade 1〜9 | 銀ホログラム |
| Grade AU | 銀ホログラム |
そのため、ARS Grade 1の鑑定書はGrade 2〜9と同じ銀ホログラム仕様です。
鑑定書がなくてもARS Grade 1?
はい。
鑑定書はオプションなので、付属していなくてもARSホルダーにGrade 1と表示されていればARS Grade 1です。
中古市場では鑑定書付き・鑑定書なしの両方があるため、購入前に付属品を確認しましょう。
ARS Grade 1を購入するときの注意点
カードそのものの傷を確認する
Grade 1は見栄えに著しく影響する傷や汚れがある状態なので、カード画像を確認できる場合はダメージの場所を見ておきましょう。
ホルダーの傷とカードの傷を分ける
二次流通では、カードとは別にARSホルダー自体へ擦り傷が付いている場合があります。
カードのGrade 1評価とケースの状態は別なので、鑑賞目的なら両方を確認しましょう。
PSA 1などと価格を混ぜない
鑑定会社が違えば市場評価も異なります。
価格を比較する場合は、同じカード・同じレアリティ・同じARS Grade 1の実際の売買価格を優先して確認しましょう。
低グレードだから安いと決めつけない
非常に希少なカードでは、Grade 1でも高額になる場合があります。
グレードだけでなくカード自体の希少性や需要を確認することが重要です。
ARS Grade 1の相場を見るときのポイント
ARS Grade 1の価格を確認する場合は、次の条件をできるだけ合わせて比較します。
- カード名
- カード番号
- レアリティ
- 収録商品
- ARS Grade 1であること
- 鑑定書の有無
- ホルダーの状態
同じカード名でも、別レアリティや別収録、PSA・BGSなど他社鑑定品では相場が異なる場合があります。
ARS Grade 1を狙って鑑定に出すことはある?
通常は高いグレードを期待して鑑定へ出すケースが多いですが、必ずしも高グレードだけが鑑定の目的ではありません。
希少な古いカードでは、状態よりも真贋確認・保護・コレクション性を目的として鑑定へ出す場合があります。
結果としてGrade 1になっても、真正性を確認した鑑定品として保管できる点に意味を感じる所有者もいます。
オンラインオリパで入手したカードをARS鑑定する場合
オンラインオリパで入手したカードをARSへ提出する場合、到着時のカード状態を先に確認しましょう。
傷・汚れ・白かけなどがある場合は、写真を残しておくと状態管理がしやすくなります。
また、鑑定前に自分で研磨・薬剤処理・強いプレスなどをしてカードの状態を変えることは避けましょう。
オンラインオリパでカードが届くまでの基本的な流れについては、ORIKINGのカード発送・到着までの流れを解説した記事も参考にしてください。
ARS Grade 1という言葉の使い方
トレカの売買・鑑定では、次のように使われます。
- 「ARS 1の鑑定品を購入した」
- 「古いカードがGrade 1だった」
- 「ARS 1でも希少カードなのでコレクションする」
- 「Grade 1とGrade 2の状態差を見る」
- 「ARS 1の実売相場を確認する」
このような表現を見かけた場合は、ARS Grading Serviceで数値グレード1の状態評価を受けたカードを指していると考えればよいでしょう。
初心者がARS Grade 1を理解するときのポイント
初心者は、次の点を覚えると整理しやすくなります。
- ARS Grade 1はARSの数値グレードで最も低い段階
- ARS 1は同じ意味の短い呼び方
- 公式基準は「見栄えに著しく影響を及ぼす傷・汚れ」
- Grade 1だから偽物という意味ではない
- Grade 2とは状態基準が異なる
- AUはGrade 1より下ではなく、真贋鑑定のみの別表記
- PSA 1など他社グレードとは単純比較できない
特に、「ARS Grade 1=状態評価が低いだけで、真正性やカードそのものの希少価値とは別」と理解することが重要です。
ARS Grade 1に関するよくある質問
ARS Grade 1とは何ですか?
ARS Grading Serviceの数値グレードで最も低い段階に位置する状態評価です。
公式では「見栄えに著しく影響を及ぼす傷/汚れがある」と説明しています。
ARS 1とは同じですか?
はい。
ARS Grade 1を短く「ARS 1」と呼ぶことがあります。
ARS Grade 1は偽物ですか?
いいえ。
Grade 1は保存状態の評価であり、偽物という意味ではありません。
ARS Grade 1とGrade 2の違いは?
Grade 2は「見栄えに影響を及ぼす傷/汚れ」、Grade 1は「見栄えに著しく影響を及ぼす傷/汚れ」とされています。
ARS 1はPSA 1と同じですか?
同じではありません。
ARSとPSAでは独自のグレーディング基準を採用しているため、数字だけで同じ状態とは判断できません。
センタリングが悪いとARS Grade 1になりますか?
ARS公式では、センタリング等の印刷ズレは減点対象外です。
Grade 1は主に保存状態の傷・汚れなどをARS基準で評価した結果です。
ARS Grade 1でも価値はありますか?
カードによります。
希少性の高い古いカードなどでは、Grade 1でも一定の市場価値やコレクション価値がある場合があります。
Grade 1でも鑑定書を発行できますか?
ARSでは鑑定書をオプションで発行できます。
Grade 1〜9の鑑定書は銀ホログラム仕様です。
まとめ
ARS Grade 1とは、ARS Grading Serviceが付与する数値グレードのうち、最も低い段階に位置する状態評価です。
プレイヤーやコレクターの間では「ARS 1」と短く呼ばれることがあります。
ARS公式ではGrade 1を「見栄えに著しく影響を及ぼす傷/汚れがある」状態と説明しています。
ただし、Grade 1だから偽物・無価値という意味ではありません。
希少なカードでは、低グレードでも真正性が確認された鑑定品として価値を持つ場合があります。
初心者は、「ARS 1=ARSの最低数値グレード」「状態評価と真贋は別」「PSA 1など他社の1とは別基準」という3点を覚えておくと理解しやすいでしょう。
