ARS Grade 10+とは、日本のトレーディングカード鑑定サービス「ARS Grading Service」が付与する最高位のグレードです。
ARS公式の鑑定基準では、Grade 10は「完璧、または完璧に非常に近い」状態とされ、その中でも完璧な状態のみ「10+」表記になると説明されています。
プレイヤーやコレクターの間では「ARS Grade 10+」を短く「ARS 10+」と呼ぶことがあります。
ただし、ARS 10+はPSA 10など他社のグレードと同じ基準ではありません。ARSは独自の鑑定基準を採用しており、公式にはセンタリングなどの印刷ズレを減点対象外としています。
この記事では、ARS Grade 10+の意味、ARS 10+との関係、Grade 10との違い、鑑定基準、鑑定書、相場を見るときの注意点まで初心者向けに分かりやすく解説します。
- ARS Grade 10+とは?
- ARS 10+とは?ARS Grade 10+との関係
- ARS Grade 10+とGrade 10の違い
- ARSのグレーディングスケール
- ARS Grade 10+では何を評価する?
- ARSはセンタリングを減点しない
- 古いカードでもARS 10+は取れる?
- ARS Grade 10+は必ず付くわけではない
- ARS Grade 10+とPSA 10は同じ?
- ARSのAUとは?
- ARS Grade 10+のホルダーとは?
- ARS Grade 10+の鑑定書
- 鑑定書がないとARS 10+ではない?
- ARS Grade 10+は高額になる?
- ARSの鑑定総数・グレード別統計も確認できる
- ARS 10+を購入するときの注意点
- ARS Grade 10+を狙って提出するときの注意点
- オンラインオリパで入手したカードをARS鑑定する場合
- ARS Grade 10+という言葉の使い方
- 初心者がARS Grade 10+を理解するときのポイント
- ARS Grade 10+に関するよくある質問
- まとめ
- 参考・出典
ARS Grade 10+とは?
ARS Grade 10+は、ARS Grading Serviceがカードの真贋と保存状態を鑑定したうえで付与するグレードの中で、最上位に位置する評価です。
ARS公式のグレーディング基準では、Grade 10について「完璧、または完璧に非常に近い」とし、完璧な状態のみ10+表記になると明記しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式な表記 | Grade 10+ |
| 一般的な呼び方 | ARS Grade 10+・ARS 10+ |
| 位置づけ | ARSの数値グレードで最上位 |
| 公式基準 | 完璧な状態のみ10+表記 |
| 鑑定対象 | 真贋確認とカードの保存状態 |
ARS 10+とは?ARS Grade 10+との関係
「ARS 10+」は、ARS Grade 10+を短く表した呼び方です。
カードショップ、フリマ、SNS、コレクター同士の会話では、次のような表現が使われます。
- ARS Grade 10+
- ARS 10+
- ARS10+
- Grade 10+
基本的には同じARSのGrade 10+鑑定品を指しています。
ただし、売買時には「10+」だけを見るのではなく、ARSのホルダー・キャプション・鑑定番号なども確認しましょう。
ARS Grade 10+とGrade 10の違い
初心者が最も気になるのが、Grade 10+とGrade 10の違いです。
ARS公式基準では、Grade 10と10+をまとめて「完璧、または完璧に非常に近い」状態としていますが、注記として「完璧な状態のみ10+表記」になると説明しています。
| 比較項目 | Grade 10+ | Grade 10 |
|---|---|---|
| 位置づけ | 最上位 | 10+に次ぐ非常に高い評価 |
| 公式説明 | 完璧な状態 | 完璧、または完璧に非常に近い状態の範囲 |
| 鑑定書の箔 | 金箔 | 金ホログラム |
| 同じカードでも取得難度 | より厳しい | 非常に高い評価だが10+とは区別される |
Grade 10でも非常に高い状態評価ですが、ARS 10+はその中でも「完璧」と判断されたカードに付与される特別な表記です。
ARSのグレーディングスケール
ARSでは、Grade 1からGrade 10+までのグレーディングスケールを採用しています。
| グレード | ARS公式基準の概要 |
|---|---|
| Grade 10+ | 完璧な状態 |
| Grade 10 | 完璧、または完璧に非常に近い状態 |
| Grade 9 | 微細な傷・汚れがわずかにある |
| Grade 8 | 小さな傷・汚れ、または微細な傷・汚れが複数ある |
| Grade 7以下 | 傷・汚れ・摩耗などの程度に応じて段階的に評価 |
| AU | 真贋鑑定のみで、数値グレードを付けない |
細かな評価内容はARS公式の鑑定基準で確認できます。
ARS Grade 10+では何を評価する?
ARS公式では、グレードについてカードの保存状態を評価対象とすると説明しています。
具体的には、カード表面や裏面の傷・汚れ・摩耗などを総合的に確認し、ARS独自基準でグレードを決定します。
また、真贋鑑定も行われるため、グレーディングではカードが真正なものかどうかも確認されます。
ARSはセンタリングを減点しない
ARS Grade 10+を理解するうえで重要な特徴です。
ARS公式の鑑定基準では、印刷ズレ(センタリング等)は減点対象外と明記されています。
そのため、カードの枠が左右・上下で完全に均等かどうかを、保存状態の減点要素として扱わないのがARSの方針です。
これは他のグレーディングサービスと評価方法が異なる可能性がある部分なので、ARS 10+と他社の最高グレードを単純に同じ基準として比較しないようにしましょう。
古いカードでもARS 10+は取れる?
ARS公式では、発行年代が古いカードについても、当時の状態を完璧に保持している場合は10+に値すると説明しています。
つまり、新しいカードだけがGrade 10+の対象というわけではありません。
ただし、古いカードは長期間の保管によって傷・汚れ・摩耗などが発生していることが多いため、完璧な状態を維持した個体は希少になりやすいと考えられます。
ARS Grade 10+は必ず付くわけではない
未使用に見えるカードや、パックから開封した直後のカードでも、ARS 10+が保証されるわけではありません。
製造・流通・開封・保管の過程で微細な傷や汚れなどが付く可能性があります。
また、肉眼ではきれいに見えても、グレーディングで状態差が確認されることがあります。
「新品だから10+」「パックから出したばかりだから10+」とは考えないようにしましょう。
ARS Grade 10+とPSA 10は同じ?
同じではありません。
ARSとPSAは別の鑑定会社で、それぞれ独自の鑑定基準を採用しています。
ARS Grade 10+を取得したカードがPSAへ提出した場合に必ずPSA 10になるわけではなく、逆にPSA 10のカードがARSで必ず10+になるわけでもありません。
特にARSはセンタリングを減点対象外としているため、評価基準の違いを理解したうえで比較することが重要です。
PSAについては、OripediaのPSAとは?トレカ鑑定で使われる意味を初心者向けに解説も参考にしてください。
ARSのAUとは?
ARSでは、数値グレードを付けずに真贋鑑定のみを行う場合、AU(Authentic)表記になります。
Grade 10+・10・9などは保存状態を数値で評価したグレードですが、AUは「本物であること」を確認する真贋鑑定の表記です。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| Grade 10+ | 真贋確認後、完璧な保存状態と評価された最上位グレード |
| Grade 10 | 完璧、または完璧に非常に近い保存状態 |
| Grade 1〜9 | 保存状態に応じた数値評価 |
| AU | 真贋鑑定のみで数値グレードなし |
ARS Grade 10+のホルダーとは?
ARSで鑑定されたカードは、ARSの専用プロテクトホルダーへ封入されます。
ARS公式では、ホルダー内のステンレスキャプションにカード名称・ブランド・年式・レアリティなどを記載し、裏面にはグレード・二次元バーコード・真贋マークなどを表示すると案内しています。
また、偽造防止としてホログラムレーザー刻印が採用されています。
鑑定品を購入するときは、カードだけでなくホルダーやキャプションの状態も確認するとよいでしょう。
ARS Grade 10+の鑑定書
ARSでは、鑑定品に対してオプションで鑑定書を発行できます。
公式の鑑定書案内では、鑑定結果によって箔押しデザインが異なります。
| グレード | 鑑定書の仕様 |
|---|---|
| Grade 10+ | 金箔 |
| Grade 10 | 金ホログラム |
| Grade 1〜9 | 銀ホログラム |
| Grade AU | 銀ホログラム |
Grade 10+では金箔の鑑定書が用意されており、Grade 10と視覚的にも区別されています。
鑑定書がないとARS 10+ではない?
いいえ。
鑑定書はオプションなので、鑑定書が付属していなくてもARSホルダーの鑑定結果がGrade 10+であればARS 10+です。
中古で購入するときは、「鑑定書付き」なのか「ホルダーのみ」なのかを商品説明で確認しましょう。
ARS Grade 10+は高額になる?
Grade 10+だからといって、すべてのカードが高額になるわけではありません。
市場価格は、主に次のような要素で変わります。
- 元のカード自体の人気
- レアリティ
- 発行枚数・流通量
- キャラクター人気
- 収録商品
- 同カードのARS 10+鑑定数
- 市場での需要
- ホルダー・鑑定書の状態
同じARS 10+でも、希少なカードと大量に流通しているカードでは価格差が大きくなります。
ARSの鑑定総数・グレード別統計も確認できる
ARS公式の鑑定品検索では、カードによって鑑定総数やGrade 10+・10・9などのグレード別統計を確認できます。
たとえば、同じカードでGrade 10+が何枚存在しているかを見ることで、そのカードのARS 10+がどの程度存在するかを確認できます。
ただし、鑑定枚数が少ないから必ず価格が高いという意味ではありません。
鑑定人口・カード人気・市場流通量なども合わせて見る必要があります。
ARS 10+を購入するときの注意点
鑑定番号・公式検索を確認する
高額なARS鑑定品を購入する場合は、ホルダーの情報だけでなく、ARS公式の鑑定品検索でカード情報を確認すると安心です。
Grade 10と10+を見間違えない
ARS 10とARS 10+は別の評価です。
販売タイトルに「ARS10」としか書かれていない場合は、10+ではない可能性があるため、実際のキャプションや鑑定結果を確認しましょう。
他社グレードと単純比較しない
PSA・BGS・CGCなどの鑑定品とは評価基準が異なります。
「ARS 10+だから他社でも最高評価」と断定しないようにしましょう。
鑑定品相場を確認する
未鑑定カードの価格だけでなく、同じカード・同じレアリティ・同じARSグレードの実際の売買価格を参考にすることが重要です。
ARS Grade 10+を狙って提出するときの注意点
カードを鑑定へ出す前に、自分で研磨・薬剤処理・強いプレスなどを行うことは避けましょう。
状態を改善しようとしてカードへ人為的な加工を加えると、別の問題につながる可能性があります。
カードの表面・裏面・四隅・エッジなどを確認し、必要以上に触らず適切な状態で保管・提出することが大切です。
オンラインオリパで入手したカードをARS鑑定する場合
オンラインオリパで高額カードやコレクションカードを入手し、ARS鑑定へ出すこともできます。
ただし、カードが届いた時点で必ずGrade 10+を取得できるわけではありません。
到着後はカード状態を確認し、鑑定へ出す場合は傷を増やさないように保管しましょう。
オンラインオリパでカードが発送される仕組みについては、ORIKINGのカード発送・到着までの流れを解説した記事も参考にしてください。
ARS Grade 10+という言葉の使い方
トレカの売買・鑑定では、次のように使われます。
- 「ARS 10+を取得した」
- 「ARS Grade 10+のカードを購入する」
- 「Grade 10と10+を比較する」
- 「ARS 10+の鑑定枚数を調べる」
- 「鑑定書付きのARS 10+を探す」
このような表現を見かけた場合は、ARS Grading Serviceで最上位のGrade 10+評価を受けたカードを指していると考えればよいでしょう。
初心者がARS Grade 10+を理解するときのポイント
初心者は、次の点を覚えると整理しやすくなります。
- ARS Grade 10+はARSの最上位グレード
- ARS 10+は同じ意味の短い呼び方
- Grade 10とは区別される
- ARS公式では完璧な状態のみ10+表記
- センタリング等の印刷ズレは減点対象外
- PSA 10など他社グレードとは基準が違う
- 鑑定書はオプションで、10+は金箔仕様
特に、「ARS 10+=PSA 10より上」という意味ではなく、ARS独自基準の最上位評価と理解することが重要です。
ARS Grade 10+に関するよくある質問
ARS Grade 10+とは何ですか?
ARS Grading Serviceの数値グレードで最上位に位置する評価です。
ARS公式では、完璧な状態のみ10+表記になると説明しています。
ARS 10+とは同じですか?
はい。
ARS Grade 10+を短く「ARS 10+」と呼ぶことがあります。
ARS Grade 10と10+の違いは?
Grade 10も非常に高い評価ですが、ARS公式では「完璧な状態のみ10+」としています。
ARS 10+はPSA 10と同じですか?
同じではありません。
ARSとPSAは別の鑑定会社で、評価基準も異なります。
センタリングがずれていたらARS 10+は取れませんか?
ARS公式では、印刷ズレやセンタリングは減点対象外としています。
ただし、最終的なグレードはARSの鑑定基準に基づく総合判断で決まります。
古いカードでもARS 10+は取れますか?
可能です。
ARS公式では、発行年代が古くても当時の状態を完璧に保持していれば10+に値すると説明しています。
ARS 10+には必ず鑑定書が付きますか?
いいえ。
鑑定書はオプションです。Grade 10+向けの鑑定書は金箔仕様です。
ARS 10+なら必ず高額ですか?
いいえ。
元のカード人気、希少性、流通量、レアリティ、鑑定枚数などによって価格は大きく異なります。
まとめ
ARS Grade 10+とは、ARS Grading Serviceが付与する数値グレードの中で最上位に位置する評価です。
プレイヤーやコレクターの間では「ARS 10+」と略して呼ばれることがあります。
ARS公式ではGrade 10を「完璧、または完璧に非常に近い」とし、その中でも完璧な状態のみGrade 10+になると説明しています。
また、ARSではカードの保存状態を評価し、センタリングなどの印刷ズレは減点対象外です。
この点を含め、PSAなど他社とは独自の鑑定基準を採用しています。
初心者は、「ARS 10+はARSの最上位」「Grade 10とは別」「他社グレードと単純比較しない」という3点を覚えておくと理解しやすいでしょう。
