ARS Grade 3とは、日本のトレーディングカード鑑定サービス「ARS Grading Service」が付与する数値グレードのひとつです。
ARS公式の鑑定基準では、Grade 3を「表面の著しい摩耗や、大きな傷/汚れが複数ある」状態と説明しています。
プレイヤーやコレクターの間では「ARS Grade 3」を短く「ARS 3」と呼ぶことがあります。
Grade 3は状態評価としては低い部類ですが、偽物という意味ではありません。ARSによる真贋確認を経たうえで、カードの保存状態がGrade 3相当と判断された鑑定品です。
この記事では、ARS Grade 3の意味、ARS 3との関係、Grade 2・Grade 4との違い、AUとの違い、センタリングの扱い、価格や購入時の注意点まで初心者向けに分かりやすく解説します。
- ARS Grade 3とは?
- ARS 3とは?ARS Grade 3との関係
- ARS Grade 3はどんな状態?
- ARS Grade 3で見られる可能性がある状態
- ARS Grade 3とGrade 2の違い
- ARS Grade 3とGrade 4の違い
- ARS Grade 3は偽物という意味?
- ARS Grade 3は価値がない?
- ARS Grade 3と未鑑定カードの違い
- ARS Grade 3とAUの違い
- ARS Grade 3とPSA 3は同じ?
- ARSではセンタリングを減点しない
- 印刷エラーがあるとARS Grade 3になる?
- 傷が複数あれば必ずGrade 3になる?
- 古いカードではARS Grade 3にも価値がある?
- ARS Grade 3のホルダー
- ARS Grade 3の鑑定書
- 鑑定書がなくてもARS Grade 3?
- ARS Grade 3を購入するときの注意点
- ARS Grade 3の相場を見るときのポイント
- ARS Grade 3を鑑定に出す意味はある?
- 鑑定前にカードを加工しない
- オンラインオリパで入手したカードをARS鑑定する場合
- ARS Grade 3という言葉の使い方
- 初心者がARS Grade 3を理解するときのポイント
- ARS Grade 3に関するよくある質問
- まとめ
- 参考・出典
ARS Grade 3とは?
ARS Grade 3は、ARS Grading Serviceがカードの真贋と保存状態を確認したうえで付与するグレードです。
ARS公式のグレーディング基準では、Grade 3について「表面の著しい摩耗や、大きな傷/汚れが複数ある」と定義しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式な表記 | Grade 3 |
| 一般的な呼び方 | ARS Grade 3・ARS 3 |
| 公式基準 | 表面の著しい摩耗や、大きな傷・汚れが複数ある状態 |
| 位置づけ | ARSの低い数値グレードのひとつ |
| 真贋 | ARSによる真贋確認を経てグレード付与 |
ARS 3とは?ARS Grade 3との関係
「ARS 3」は、ARS Grade 3を短く表した呼び方です。
カードショップ、フリマ、オークション、SNSなどでは次のような表現が使われます。
- ARS Grade 3
- ARS 3
- ARS3
- Grade 3
基本的には同じARSのGrade 3鑑定品を指します。
ただし、「Grade 3」とだけ記載されている場合は、ARS以外の鑑定会社を指している可能性があります。
売買時は、鑑定会社名・ホルダー・キャプション・鑑定番号まで確認しましょう。
ARS Grade 3はどんな状態?
Grade 3は、カード表面に著しい摩耗が見られたり、大きな傷・汚れが複数確認されたりする状態です。
カード全体として使用感や経年劣化が目立つ個体が該当する可能性があります。
ただし、「大きな傷が2つあればGrade 3」といった単純な判定ではありません。
実際のグレードは、傷・汚れ・摩耗の程度や場所、カード全体の保存状態などをARS独自基準で総合的に判断して決まります。
ARS Grade 3で見られる可能性がある状態
Grade 3では、次のようなダメージが評価へ影響する可能性があります。
- カード表面の著しい摩耗
- 大きな擦り傷が複数ある
- 目立つ汚れが複数箇所にある
- 角や縁に大きな傷みがある
- カード全体に強い使用感がある
- 複数のダメージが重なっている
これらは理解を助けるための一般例です。
具体的なグレードはARSの鑑定によって決まります。
ARS Grade 3とGrade 2の違い
ARS公式では、Grade 2とGrade 3を次のように定義しています。
| グレード | ARS公式基準 |
|---|---|
| Grade 3 | 表面の著しい摩耗や、大きな傷/汚れが複数ある |
| Grade 2 | 見栄えに影響を及ぼす傷/汚れがある |
Grade 3はGrade 2より1段階上の評価です。
一見するとGrade 3にも大きな傷や摩耗があるため、初心者にはGrade 2との違いが分かりにくい場合があります。
ARSではカード全体を独自基準で評価するため、外見だけでGrade 2・3の境界を断定することはできません。
ARS Grade 3とGrade 4の違い
Grade 4はGrade 3より1段階上の評価です。
ARS公式では、Grade 4を「表面の大きな摩耗や、大きな傷/汚れがある」状態としています。
| 比較項目 | Grade 3 | Grade 4 |
|---|---|---|
| 公式基準 | 表面の著しい摩耗や、大きな傷・汚れが複数ある | 表面の大きな摩耗や、大きな傷・汚れがある |
| 位置づけ | Grade 4より下 | Grade 3より上 |
| 考え方 | 著しい摩耗や複数の大きなダメージ | 大きな摩耗・大きなダメージがある状態 |
Grade 3と4の差も、傷の個数だけで単純に決まるものではありません。
ARS Grade 3は偽物という意味?
いいえ。
Grade 3は、カードの保存状態を表す数値グレードです。
ARSでは真贋鑑定を行ったうえで各グレードへランク付けするため、Grade 3だから偽物という意味ではありません。
「カードが本物かどうか」と「カードの状態がどの程度か」は別の評価として理解しましょう。
ARS Grade 3は価値がない?
Grade 3だから価値がないとは限りません。
市場価値はグレードだけではなく、次のような要素でも変わります。
- カード自体の希少性
- 発行年代
- レアリティ
- キャラクター人気
- 流通量
- コレクション需要
- 鑑定済み個体数
- 同カードの高グレード品の流通状況
特に古いカードや希少カードでは、Grade 3であっても真贋確認済みの鑑定品として一定の価値を持つ場合があります。
ARS Grade 3と未鑑定カードの違い
未鑑定カードは、第三者鑑定会社による真贋確認・状態評価を受けていないカードです。
ARS Grade 3は、ARSによる真贋確認とグレーディングを受けたカードです。
| 比較項目 | ARS Grade 3 | 未鑑定カード |
|---|---|---|
| 真贋確認 | ARSによる確認済み | 第三者鑑定なし |
| 状態評価 | Grade 3 | 販売者・所有者の判断による |
| ホルダー | ARS専用ホルダー | 通常はなし |
| 市場評価 | カード・グレードごとに異なる | カード・状態ごとに異なる |
ARS Grade 3とAUの違い
ARSでは、数値グレードを付けずに真贋鑑定のみを行う場合、AU(Authentic)表記になります。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| Grade 3 | 真贋確認後、保存状態をGrade 3と評価 |
| AU | 真贋鑑定のみで数値グレードなし |
AUはGrade 1より低い評価ではなく、そもそも数値による状態評価を付けない別の扱いです。
ARS Grade 3とPSA 3は同じ?
同じではありません。
ARSとPSAは別の鑑定会社で、それぞれ独自のグレーディング基準を採用しています。
そのため、ARS Grade 3をPSAへ出した場合に必ずPSA 3になるわけではありません。
同じ数字でも、評価項目・基準・考え方が異なるため、他社鑑定品と比較するときは数字だけで判断しないようにしましょう。
PSAについては、OripediaのPSAとは?トレカ鑑定で使われる意味を初心者向けに解説も参考にしてください。
ARSではセンタリングを減点しない
ARSのグレーディングを理解するうえで重要な特徴です。
ARS公式では、鑑定は保存状態のみを評価対象とし、印刷ズレ(センタリング等)は減点対象外と明記しています。
そのため、カードの枠が左右・上下にずれているという理由だけでGrade 3になるわけではありません。
この点はPSAなど他社の鑑定基準と異なる場合があります。
印刷エラーがあるとARS Grade 3になる?
必ずしもそうではありません。
ARSでは、印刷・印字のズレ、誤った名称・イラスト・ホイルなどが確認された場合に「Misprint」などの特記事項を付ける基準があります。
また、センタリング等の印刷ズレは減点対象外です。
製造時の印刷エラーと、使用・保管によって発生した摩耗や傷は別の要素として考えられます。
傷が複数あれば必ずGrade 3になる?
必ずではありません。
ARS公式のGrade 3説明には「大きな傷/汚れが複数ある」とありますが、実際の評価はカード全体の状態によって決まります。
傷の大きさ、位置、摩耗、汚れ、ほかのダメージとの組み合わせなどによって最終グレードが変わる可能性があります。
画像だけでGrade 3を確定することはできません。
古いカードではARS Grade 3にも価値がある?
あります。
ヴィンテージカードや流通量の少ないカードでは、良好な状態の個体そのものが少ないことがあります。
そのため、Grade 3でも真贋確認済みの鑑定品としてコレクション対象になる場合があります。
また、ARS公式の鑑定品検索では、カードごとにGrade 1〜10+やAUなどのグレード別統計を確認できる場合があります。
低グレードの鑑定数が少ないケースもあるため、コレクションの楽しみ方は高グレードだけではありません。
ARS Grade 3のホルダー
ARSでグレーディングされたカードは、専用のプロテクトホルダーへ封入されます。
ARS公式では、カードの保護・保全を目的として独自のホルダーを採用し、ステンレスキャプションにカード情報やグレードを表示しています。
Grade 3であっても、通常のARS鑑定品としてホルダーに封入されます。
ARS Grade 3の鑑定書
ARSでは、鑑定結果を記載した鑑定書をオプションで発行できます。
公式では、Grade 1〜9の鑑定書に銀ホログラムを採用しています。
| グレード | 鑑定書の特殊箔 |
|---|---|
| Grade 10+ | 金箔 |
| Grade 10 | 金ホログラム |
| Grade 1〜9 | 銀ホログラム |
| AU | 銀ホログラム |
そのため、ARS Grade 3の鑑定書はGrade 1・2・4〜9と同じ銀ホログラム仕様です。
鑑定書がなくてもARS Grade 3?
はい。
鑑定書はオプションなので、鑑定書が付属していなくてもARSホルダー上の鑑定結果がGrade 3であればARS Grade 3です。
中古で購入するときは、鑑定書の有無も商品説明で確認しましょう。
ARS Grade 3を購入するときの注意点
カードのダメージ箇所を確認する
Grade 3は表面の著しい摩耗や、大きな傷・汚れが複数ある状態です。
商品画像を確認できる場合は、表面・裏面・四隅・縁など、どこに大きなダメージがあるかを見ておきましょう。
Grade 2・4と見間違えない
ARS Grade 2・3・4はそれぞれ別の評価です。
販売タイトルだけでなく、実際のARSキャプションを確認しましょう。
ホルダーの状態も確認する
カード自体のGrade 3評価と、二次流通後に付いたホルダーの傷は別です。
鑑賞目的ならケースの擦り傷・欠けなども確認すると安心です。
他社グレードの相場と混ぜない
PSA 3などとは鑑定基準が異なります。
相場を確認するときは、同じカード・同じレアリティ・同じARS Grade 3の取引を優先しましょう。
ARS Grade 3の相場を見るときのポイント
ARS Grade 3の価格を調べる場合は、次の条件をできるだけ合わせます。
- カード名
- カード番号
- レアリティ
- 収録商品
- ARS Grade 3であること
- 鑑定書の有無
- ホルダーの状態
同じカード名でも、別収録・別レアリティ・別鑑定会社では市場価格が大きく異なる場合があります。
ARS Grade 3を鑑定に出す意味はある?
鑑定の目的は、高いグレードを取得することだけではありません。
希少な古いカードでは、真贋確認、カード保護、長期保管、コレクション管理を目的として鑑定へ出す場合があります。
結果としてGrade 3であっても、真正性を確認した鑑定品として保管できることに価値を感じるコレクターもいます。
鑑定前にカードを加工しない
Gradeを上げようとしてカード表面を研磨したり、薬剤を使ったり、強いプレスで傷やシワを改善しようとしたりすることは避けましょう。
ARS公式では、正規発行後の加筆や意図的な修繕・補修について「Painted」「Inked」などの特記事項を設けています。
悪意ある加工と判断されるカードは返却となる場合があり、その場合でも鑑定料金が発生することがあると案内されています。
鑑定予定のカードは、状態を人為的に変えず適切に保管することが重要です。
オンラインオリパで入手したカードをARS鑑定する場合
オンラインオリパで入手したカードをARSへ提出する場合は、到着時のカード状態を最初に確認しましょう。
傷・汚れ・白かけなどがある場合は、写真を残しておくと状態を管理しやすくなります。
その後、スリーブなどで保護し、鑑定まで余計な傷を増やさないように保管することが大切です。
オンラインオリパでカードが届くまでの基本的な流れについては、ORIKINGのカード発送・到着までの流れを解説した記事も参考にしてください。
ARS Grade 3という言葉の使い方
トレカの売買・鑑定では、次のように使われます。
- 「ARS 3の鑑定品を購入した」
- 「古いカードがGrade 3だった」
- 「Grade 2と3の状態差を確認する」
- 「ARS 3でも希少カードなのでコレクションする」
- 「Grade 3の相場を調べる」
このような表現を見かけた場合は、ARS Grading ServiceでGrade 3の状態評価を受けたカードを指していると考えればよいでしょう。
初心者がARS Grade 3を理解するときのポイント
初心者は、次の点を覚えると整理しやすくなります。
- ARS Grade 3はARSの数値グレードのひとつ
- ARS 3は同じ意味の短い呼び方
- 公式基準は「表面の著しい摩耗や、大きな傷・汚れが複数ある」
- Grade 2より上、Grade 4より下
- Grade 3だから偽物という意味ではない
- AUは真贋鑑定のみの別表記
- PSA 3など他社の3とは別基準
特に、「ARS Grade 3=大きなダメージが見られる低グレード鑑定品だが、真正性や希少価値とは別の評価」と理解することが重要です。
ARS Grade 3に関するよくある質問
ARS Grade 3とは何ですか?
ARS Grading Serviceの数値グレードのひとつです。
公式では「表面の著しい摩耗や、大きな傷/汚れが複数ある」状態と説明しています。
ARS 3とは同じですか?
はい。
ARS Grade 3を短く「ARS 3」と呼ぶことがあります。
ARS Grade 3は偽物ですか?
いいえ。
Grade 3は保存状態の評価であり、偽物という意味ではありません。
ARS Grade 2との違いは?
Grade 2は「見栄えに影響を及ぼす傷/汚れ」、Grade 3は「表面の著しい摩耗や、大きな傷/汚れが複数ある」とされています。
ARS Grade 4との違いは?
Grade 4は「表面の大きな摩耗や、大きな傷/汚れがある」とされ、Grade 3より1段階上です。
ARS Grade 3とPSA 3は同じですか?
同じではありません。
ARSとPSAでは独自のグレーディング基準を採用しています。
センタリングが悪いとARS Grade 3になりますか?
ARS公式では、センタリング等の印刷ズレは減点対象外です。
ARS Grade 3でも価値はありますか?
カードによります。
希少なヴィンテージカードなどでは、Grade 3でも一定の市場価値・コレクション価値を持つ場合があります。
Grade 3でも鑑定書を発行できますか?
ARSでは鑑定書をオプションで発行できます。
Grade 1〜9の鑑定書は銀ホログラム仕様です。
まとめ
ARS Grade 3とは、ARS Grading Serviceが付与する数値グレードのひとつです。
プレイヤーやコレクターの間では「ARS 3」と短く呼ばれることがあります。
ARS公式ではGrade 3を「表面の著しい摩耗や、大きな傷/汚れが複数ある」状態と説明しています。
Grade 2より1段階上、Grade 4より1段階下の評価ですが、傷の数だけで機械的に決まるわけではなく、カード全体の保存状態をARS独自基準で評価した結果です。
また、Grade 3だから偽物・無価値という意味ではありません。
希少なカードでは、低グレードでも真贋確認済みの鑑定品として価値を持つ場合があります。
初心者は、「ARS 3=著しい摩耗や複数の大きな傷・汚れがある状態」「Grade 2より上・Grade 4より下」「他社のGrade 3とは別基準」という3点を覚えておくと理解しやすいでしょう。
